あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ポールジロー」について

昨日セミナーを受けて来ました。
で、昨日は時間もないので簡単にその事をお伝えしましたが、今日はもう少し  詳しく書かせていただこうと思います。
昨日も書きましたが、「ポールジロー」はコニャックです。
フランスで造られているブランデーの中でも、特にコニャック地方で造られている ものだけにコニャックと名乗る事がゆるされています。
そして、それだけでも優れたブランデーとされているのですが、そのコニャック  地方の中でも5つの地域に区分され、最も優れたブランデー(コニャック)が造られているのがグランドシャンパーニュという地区で、またそのグランドシャンパーニュ(27の村)の中でも特に良いとされている村が5つあるそうで、その中の1つブートビル村に畑を持っているのが「ポールジロー」なのだそうです。
そして、この畑の在る場所というのが、ブランデーを造るうえでは一番大事な条件なのだそうです。
なので、それだけでも「ポールジロー」は素晴らしいブランデーということになるのですが、それだけでなく造り方にもこだわりを持っているので、本当に素晴らしいコニャックが生まれるそうです。
その1つとして、今回初めて知ったのは、「ポールジロー」はアルコール度数を  下げるのに加水をいっさいしないそうです。
その他の有名なコニャックメーカーで、手を掛けて造っているところでさえ時間は掛けるけれで加水をするのに、「ポールジロー」では樽同士のバッティングでアルコール度数を下げるようにして、水はいっさい加えないのだそうです。
この話はあるじも初めて聞いたので、本当に凄いなぁと思いました。
で、あと昨日のセミナーでは、ブドウ畑や蒸留所、セラー等の写真を見せてもらいながら造りの説明を受け、熟成で変わる味わいという事で下の写真の8種類を テイスティングさせて頂きました。
 
それで、あるじとしては熟成のピークはまだまだ先とジローさんは仰っていたのですが、個人的に気に入ったのは1986のヴィンテージでした。
以上あまり上手に説明出来たか分かりませんが「ポールジロー」についてでした。
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