先日、上記のセミナーに参加しました。
ディアジオが所有する蒸留所で、スモーキーなウイスキーを生産するラガヴリン、カリラ、 タリスカーのセミナーです。
3蒸留所とも見学させて頂いた蒸留所ですが、ちゃんとした通訳さんがいて話が聞けると、見学した時の記憶と合わせ、より詳しく知る事が出来ると思い参加しました。
まっ!個人的には特に目新しい内容は無かったのですが、再確認出来たという意味では良いセミナーでした。
なので、今日はそのセミナーで聞いてきた事などを少し紹介いたします。
まず3つのウイスキーを知らない方もいらっしゃると思うので、3つのウイスキーについて書くと、これらはシングルモルトスコッチウイスキーと呼ばれ、スコットランドで生産されるウイスキーで、各蒸留所ごとにボトリングされている物です。
そして左の写真は、スコットランドの地図で蒸留所の場所を説明している物です。
ラガヴリン、カリラという蒸留所は、スコットランドの南西に浮かぶアイラ島という島にあります。
そしてタリスカーは、スコットランドの西に浮かぶスカイ島という島にあります。
上の写真の真ん中(カリラ)と右(タリスカー)は昔の蒸留所の写真だそうです。
そして現在の3蒸留所の写真(左:カリラ 中:タリスカー 右:ラガヴリン)
セミナーでは2つの島の説明とともに書く蒸留所がなぜ海の近くに在るのか説明してくれました――これは、昔島では陸路が少なく船を交通手段としていたので、イングランドに税金を払いたくなく、税務官も船で来るので、海だと遠くても近づいてくるのが早く分かり、蒸留設備やウイスキーが隠せるからだそうです。
そしてここから、製造方法や各蒸留所の違いなどの説明になりました。
まずスモーキーなウイスキーとなる最大要因のピート(泥炭)、これを使い原料のモルト(麦芽)を乾燥させるとともにスモーキーな香りをつけ、そのピートの焚き加減でスモーキーさの度合いなども変わります。
で、左の写真がそのピートを掘ったあと乾燥させている様子で、真ん中がピートを焚いている様子、右は乾燥したモルトを粉砕するミルの写真です。
ピートを焚く時は、ピートの煙で燻すので、炎が出てはいけないらしく、炎が出たら水をかけたりするそうです。
で、後は製造工程、特にポットスティル(蒸留器)の形の違いで味わいが変ると思われるという事を強調していました。
思われると書いたのは、生産者であるディアジオでもいろいろ調べてはいるが、スティルの形が作り出している味わいの違いなのかどうか正確には分からないそうです。だけれども、そのスティルの形には凄く拘ってるんですよね〜・・・
それで、特に面白い形なのはタリスカーで、写真の真ん中下から2番目と右下と一番下になりますが、スティルにはピュアリファイヤー(精留器)というのが付いていますし、スティルから伸びているラインアームも一旦下がって外に出ると尺取虫みたいに山形になっていますし、コンデンサーも木製のワームタブと呼ばれるものを使ってるんですよね。
と、だいたい以上のような感じ(途中結構端折りましたが)で3つの蒸留所の説明があり、その後6種類ほどウイスキーをテイスティングしセミナーは終了しました。
で、それ以外幾つか気になる事があり聞いたのですが、ラガヴリン蒸留所では以前2種類の酵母(ディスティラリーイースト、ブリュワリーイースト)を使っていたが、現在はディスティラリーイーストだけ使っているそうです。
またカリラ蒸留所は、蒸留した原酒はスコットランド本土で熟成させているが、ボトリング前の暫らくは蒸留所のウェアハウス(貯蔵庫)に戻し熟成させるそうです。
それとポートエレンのウェアハウスにポートエレンはもう貯蔵されてなく、本土の ウェアハウスにあり、しかもその鍵はこのセミナーに来ていたニック・モーガン氏が持っているそうです。
なのでポートエレンのウェアハウスにはラガヴリンの原酒が眠っているそうです。
まっ!他にも聞いてきた事は沢山あるのですが、長くなってしまったので、「小言」ではここまでとさせて頂きます。
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