あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 韓国の対EU関税

韓国とEUの間で、蒸留酒に掛かっていた20%の関税を段階的に撤廃することで合意したそうです。
そして何を隠そう、この決定に歓迎の意を表しているのがスコッチウイスキー業界です。
そりゃ〜そうですよね!それでなくても韓国はスコッチウイスキーの輸出国としては世界でも6番目ぐらいに大きい市場だそうなので、それが今まで掛かっていた関税20%が無くなれば、この先需要が伸びる事は容易に想像出来ますからね。
なので、特に今まではブレンデッドウイスキーがメインだったようですが、これからはシングルモルトも沢山韓国に輸出されるようになるんでしょうね。
で、これはこれでとても良い事だとあるじも思うのですが、今までにも何度か書いているように、これでスコッチ業界の人達の目が日本より韓国に向くのは間違いなく、このままでいくと韓国で飲めるスコッチが、日本で飲めるとは限らないということです。
なんてたって日本には入ってこなくなる可能性が高くなる訳ですからね。
で、今回の関税撤廃の話は韓国ですが、台湾や中国も市場としては日本より  大きいので、このままだと日本はアジアの中で埋没しかねません。
因みにここでは書きませんが、実は既にその傾向は現れているんですよ。
なので、ただウイスキーが飲めれば良いというのではなく、文化としてウイスキーを楽しみ、それをスコッチ業界の人たちにも今まで以上に理解してもらい、市場は小さいけど日本人は分かっているからこのウイスキーは日本でも販売しようと思ってもらえるようにしていきたいなと、あるじ思っています。
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