あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

グレンゴイン、アラン、スプリングバンクそしてアイラ −12−

barvirgo2012-05-28

4月30日(月)午後4時半、ジム・マキューワン氏の案内でブルイックラディ蒸留所の見学が始まりました。
先ずはミルハウス、ここに案内されるのは今までと一緒でしたが、今回は昔ながらのモルトミルを使っているという説明より、ジムがどうして以前勤めていたボウモアからブルイックラディに移ったのか、また簡単なブルイックラディの歴史、なぜアイラの多くの蒸留所がピーティーウイスキーを造っているのに基本ノンピートのウイスキーを造っているのか、また蒸留所のフィロソフィーなど語ってくれました。
写真左:ミルハウス入り口のプレート 中:ROBERT BOBY(モルトミルのメーカー名)右:モルトミル
ここで初めて知ったのが、創業した1881年から1960年まではブルイックラディもピーティーウイスキーを造っていたが、この頃スコッチウイスキーの大きなマーケットだったアメリカで、ソフトで飲みやすいウイスキーが人気だったので、当時の方針として1960年からノンピートのウイスキーを造るようになったという事です。
そして次に案内されたのがスティルハウスで、今までだとマッシュハウス、タンルーム、スティルハウスの順番だったのが、ローモンドスティルが入ったせいか、ここに先ず案内されました。
写真左:アグリーベティ        中:マッシュタン内部       右:ウォッシュバック(タンルーム)
そしてアグリーベティと名づけられたローモンドスティルでジンを造ることになった切っ掛けや製造方法の説明を聞きました。
それからマッシュタン、ウォッシュバックを見せて頂きました。
で、蒸留所に居る時は結構舞い上がっていて自分でも気づかなかったのですが、ブルイックラディのウォッシュバックにもスプリングバンク蒸留所同様泡切りが付いていないんですね!
それと以前はウォッシュバックに蒸留所マネージャーの名前が付いていたのですが、現在はそれも無くなっていました。
そしてもう1回スティルハウスに戻りポットスティルやスピリットセーフを間近で見せてもらい、スピリットセーフのお守り事を聞いたり、スティルハウスで結婚式が挙げられる話など聞きました。
左上:スティルハウス        中上:初溜釜容量          右上:再溜釜容量       左下:スピリットセーフ(上の方にぶら下がっている小さい物がお守り)  中下:現在蒸留しているのがオーガニックだということを示すボード  右下:アグリーベティのスピリットセーフ
蒸留所で結婚出来るなんて、しかもスティルハウスで、ちょっと良いですよね!
7年ぐらい前にアイラ島で結婚した日本人カップルがイーラハでニュースになっていましたが、ブルイックラディ蒸留所で結婚したらまたニュースになると思うので、これから結婚される皆さん、検討してみては如何?
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