あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アラン島第2の蒸溜所

barvirgo2016-08-10

誕生へ1歩前進したようです。
今年3月、スコットランドの南西部に突き出たキンタイヤ半島の内側に浮かぶ島アラン島に第2の蒸溜所を建設する計画が発表されました。
この計画を発表したのは1995年にこの島に誕生したIsle of Arran Distillery、アラン蒸溜所です。
大手の蒸溜所グループには属せず、独立系の雄として成長著しい蒸溜所でもあります。
なにしろ創業からまだ21年ですが既に事業は黒字化、ウイスキーの需要の伸びも速くアラン蒸溜所自体今年に入ってポットスティルを1セット(2基)増設するなど増産体制には入っているのですが、これから先のことも考え島内にもう1つ蒸溜所を建てることとし、ウイスキーの造り分けも検討していたそうです。
で、それを今年の3月に発表、とはいえウイスキーの生産には自治体の認可が必要です。
もちろん申請をしていてその認可が一昨日、8月8日にNorth Ayrshire Council(ノースエアシャア議会)から下りたのだそうです。
そして認可が下りた事を受け、アラン蒸溜所でも早々にこの計画を進めるといっているので、早ければ来年遅くとも再来年ぐらいには新しい蒸溜所がアラン島に出来る事になりそうです。
そうそう、それで新しい蒸溜所が出来る場所ですが、Lagg(ラッグ)という場所でアラン島の南部、1837年まで合法でウイスキーを造っていた蒸溜所が在った場所だそうです。
その後アラン蒸溜所が出来るまでアラン島には合法の蒸溜所は無く、長く密造の時代もあったそうです。
またアラン蒸溜所がLochranza(ロッホランザ)という北の地に在り、ラッグに蒸溜所が出来ると島の南北に1つずつという事になり、どちらも見学出来る蒸溜所なので、アラン蒸溜所としては両方見学してもらうと同時に島自体の観光客誘致への貢献も考えているようです。
あるじもアラン蒸溜所はもういいかなあと思っていましたが、ラッグに出来るならもう1度アラン島に行ってみるのも良いかなと思うようになりましたしね。
そして前回はアラン蒸溜所だけ見学して島自体は殆どスルーだったので、次行く時はもう少し島内を観光してみようと思いました。

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