あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 地域性の違いって

barvirgo2019-01-17

本当にあるのか?
という記事が最近のスコッチウイスキー・サイトにありました。
シングルモルトスコッチウイスキーはよく地域で味わいに傾向があると言われているからで、実際に地域性があるのか?という記事でした。
結論から言うと地域なんて関係ないでした。
まあ記事を読んでいくと確かにそうだよね!っと納得いきます。
記事ではスコットランドシングルモルトを地域で分けた場合現在は5つ、ハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラ、スペイサイドとしています。
なので記事上ではアイランズ(アイラ島以外の島々)はハイランドに含まれます。
まああるじがこの業界に入った頃は地域は4つでスペイサイドって分類もありませんでしたしね。
で、各シングルモルトスコッチはラベルにハイランドシングルモルトだアイラシングルモルトだと表記されているわけですが、これは味わいの傾向を表すものかって事なんですが、先にも書いたとおり実際には味わいの傾向を表すものではないという結論なのでした。
面白いですよね。
これは例えばアイラモルトといってもブルックラディやブナハーブンのように基本ピートを焚いたモルトを原料にしない蒸溜所もあれば、アイラ以外の地域でもアイラのピートを焚いたモルトを原料に仕込んでいる蒸溜所もあるし、ハイランドといっても最北のウルフバーンとローランドに近いグレンゴインじゃ個性は違うしスペイサイドのように近くにたくさん蒸溜所があってもそれぞれ味わいが違うのだから、それは地域ではなくそれぞれの蒸溜所の味わい・個性であってどこの地域で造られているかでは計れないものだとしているのです。
言われてみれば全くその通りで特に最近は蒸溜所も増え、それぞれがオリジナリティを出そうと創意工夫をしているので、その地域に蒸溜所がありますよ!であって同じ地域に分類されたからといって必ずしもそこの地域で味わいに傾向があるとは限らないんですよね。
なので記事でも触れていますが、どこそこの地域のウイスキーだからこんな味わいかな〜という先入観なしに、それぞれのシングルモルトウイスキーの味わいを楽しんで欲しいと締めています。
という訳でVirgoの「本日のウイスキー」も今日はグレーンウイスキーですがグレーンは個性が乏しいという先入観を外し、お見えになられたお客様には飲んで貰いたいと思います。
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