あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

たまには

お酒の話も書かないといかんですよね。で、何を書こうか考えたのですが、今日はバーボンのことを少し書いてみたいと思います。バーボンはまず皆さんもご存じのように、アメリカを代表するウイスキーです。ここ重ねて書きますが、ウイスキーなんです。よくバーボンはウイスキーと別のものだと思われている方もいるようなので、ちょっと強調してみました。そしてアメリカ連邦アルコール法でバーボンと認められているものには、ボトルのラベルを見ると必ず「KENTUCKY STRAIGHT BOURBONという文字が、どこかに書かれています。ですから逆に言うと、これが書かれていないものはバーボンではないという事になります。そして、この「KENTUCKY STRAIGHT BOURBONの表記は、-原料のとうもろこしの割合が51%以上80%未満である。-ケンタッキー州で蒸留する。-アルコール度数80度未満で蒸留する。-内側を焦がしたホワイトオーク材の新樽に、アルコール度数62.5度以下で寝かせる。-最低2年間樽で熟成させる。-ボトリングは40度以上で行なう。等々法律で決められています。また、とうもろこし以外の原料として、ライ麦、小麦、大麦なども使われています。こうして造られているバーボンの、銘柄数は非常に多いのですが、実際に造っている蒸留所の数は、14ヶ所なんだそうです。ですからバーボンは、いろんな会社がバーボンを造っている蒸留所から原酒を仕入れ、独自に熟成、ブレンドして、自社銘柄でボトリングしているわけです。なので、原酒を造っている蒸留所が一緒で、銘柄が違うものを飲み比べしてみるのも楽しいかもしれませんね。後アメリカで造っているウイスキーには、原料の51%以上がライ麦で造られる「ライウイスキーや、とうもろこしを80%以上使って造る「コーンウイスキーテネシー州で造られ、蒸留された原料を、樽熟成の前にテネシー州産のサトウカエデを燃やして出来た木炭で濾過しなければいけないテネシーウイスキー等があります。また細かく書くと、まだまだ色々あって長くなってしまうので、今日はこんなところで終わります。それで、もし何か聞きたいことがあって、あるじが知っていることがあればお答えしますので、いつでも聞いてください。知っている限りはお答えします。では、