あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 秩父蒸留所探訪記(3)

さて、いよいよ蒸留所内の見学です。
肥土氏のレクチャーを受けゲストハウスを出ると、到着した頃に降っていた雨は 完全に止み、青空も見えてきました。

そして蒸留所ですが、キルン(乾燥塔)はまだ建設中で現在は倉庫にしているそうなので、それ以外を見させて頂きました。
右側の建物がウェアハウス(貯蔵庫)で、左側の建物でミリング(モルトの粉砕)からボトリングまで全て行っているそうです。
そんな訳でまず左の建物に入り、最初はモルトミルを見せてもらい、どうなふうにモルトを粉砕するのか丁寧に説明して頂きました。

左がモルトミル、クリスプ社のモルトモルトと一緒に小石などゴミがないかより分けるところ、粉砕されたモルト(左からハスク、グリッツ、フラワーで2:7:1が黄金比率だそうです。)

左からマッシュタン(糖化槽)、マッシュタン内、糖化した麦汁が入るタンク

左からウォッシュバック(醗酵槽)、ウォッシュバック内、ウォッシュバックを造られているメーカー名、因みにウォッシュバックはミズナラ製だそうです。

左からポットスティル(単式蒸留機)、ラインアームとスピリッツセーフ、改めて蒸留について説明してくれる肥土氏、因みにポットスティルは初留釜も再留釜も容量2,000リットルだそうです。

フォーサイス社製を示すロゴ、スピリッツセイフ、流れ出るニューポット、
ここでは蒸留されて出来た蒸留液のヘッドとハート(樽詰めされる部分)、テールの各部分の香りを嗅がせてもらいました。
実際に嗅いでみて、とても違うのに感動しました。
またハートの部分を飲ませて頂いたのですが、ちょっとフルーティーでアルコール度数が70%近くあるのにピリピリせず、飲みやすかったです。

ウェアハウス(貯蔵庫)内、色んな樽(バーボン樽やシェリー樽、ミズナラウッドに ラム樽等々)があり、色々工夫されているのが感じられました。

そして最後ゲストハウスに戻り、「イチローモルト」を何種類か試飲させて頂き ました。



左の写真はその夢の後、右の写真は肥土氏と一緒に記念撮影。

帰りのタクシーから見た秩父蒸留所、西武秩父の駅から望む武甲山(雪が積もっていました)、そして最後に参加者全員で鍋をつついて、楽しい蒸留所見学が  終了しました。
とても有意義で楽しく、肥土氏にこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
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