｢Glenfiddich Snow Phoenix｣

というシングルモルトスコッチウイスキーが今月中旬に発売されるそうです。
で、このウイスキー、造られるきっかけが面白いなと思ったので、　紹介します。
実はこんな事があったなんて、あるじも知らなかったのですが、　　今年の１月７日にグレンフィディック蒸留所のウェアハウス(貯蔵庫)の１つに雪が積もり、天井が落ちてしまったそうです。
で、当然中には熟成中のウイスキーが入っており、かなり古い樽もあったそうです。
そしてこれまた当然、ウェアハウス内にあった樽は雪に埋もれたり冬の寒気にさらされる事になったそうです。
しかも寒い日には気温が−19℃を下回った日もあったそうです。
なので、蒸留所のスタッフは慌てて雪を除いたりしたそうですが、すぐに何とか　出来る訳もなく、野ざらし状態になった樽をどうしようかと考え、その結果それらの樽の原酒を合わせ、ノンヴィンテージの2010年リミテッドエディションとして発売する事にしたそうです。
まっ、要は転んでもただでは起きないってやつですね！
そしてそんな雪の中、寒風吹き荒れる野ざらしの樽から産まれたウイスキーなので、｢Snow Phoenix｣と名づけたようです。
ちょっと面白いですよね〜・・・、で、価格も現地価格で£49.99と高くもないし、あるじもちょっと買いたいなぁ〜と思ったのですが、な・な・なんと！！！　台湾、中国、韓国、インドなどでは発売されるそうなのですが、発売予定地域に日本が入っていないのです。
これには悲しくなってしまいましたし、ウイスキーを扱う者としてスコットランドでの日本市場の評価が下がってきた事にすごく危機感を感じました。
っていうか既に危機感を感じてはいたのですが、グレンフィディック(サントリーが代理店)もかと思うと、余計危機感は増すんですよね〜・・・
なので、あるじももっともっとウイスキーを皆さんに飲んでいただけるように頑張りますが、｢小言｣を読んでくださる皆さんも是非周りの人にウイスキーの美味しさを伝え、飲んでみるよう勧めてみてください。

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