あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ノーザンハイランド、オークニーそしてスペイサイド −25−

barvirgo2011-11-29

9月23日(金)、ついにこの旅最後の蒸留所見学、先ずはショップ兼ヴィジターセンターに行き予約してある者であることを告げると、この時もこの日の朝からの遅れは取り戻せていなかったので、既にスタートしているツアーの途中に入れて貰うことになりました。
ただこの時点ではだいぶ遅れも取り戻していたので、見学のツアーはスタートしたばかりでまだウイスキーについての説明で、施設の見学は始まっていませんでした。
なのでほぼ最初から見学する事は出来たのですが、残念な事にマッカラン蒸留所は製造に関する部分及びウェアハウス(貯蔵庫)内の撮影は一切禁止だったので、紹介出来る写真が殆ど無いのです。
そして製造に関しての説明は確かに丁寧ではあるのですが、見せて頂いた大きなマッシュタン(糖化槽)は綺麗だけれど空だし、ウォッシュバックは新たに増やしたオレゴンパイン製だけを見せてメインで使用しているステンレス製は見学コースに無いし、スティルハウスもさほど近くでポットスティルは見られず、蒸留されて取り出されるニューメークスピリッツがスピリッツレシーバーまで長いガラスのパイプを通って流れていくのを見せられ、その途中の栓を取って香りを嗅ぐ様になってはいますが、今まで見て来た蒸留所の様な人が造っている手造り感みたいなのが感じられませんでした。
本当に工場って感じなんですよね〜・・・
左:2棟のスティルハウスの間にあるマッカランのロゴ   中:スティルハウス   右:ウェアハウス群
そしてマッカランのツアーはどちらかというと製造工程よりも熟成過程(樽に対する拘り)を知って貰いたいらしく、ここからが長かったのです。
というのもウェアハウスの1つを改装したらしく、そこは樽に関する博物館のようになっていて、ツアーの大半はここでの樽に関する話でした。
左:展示してある樽、中が分かるようになっています。                            中:スパニッシュオークでパンチョン樽を造っているのが分かる展示、しかもサントリーだとパンチョンは480Lですが、ここマッカランでは500Lというのが分かります。                      右:アメリカンオークのバット、ホッグスヘッド、バレルも現在では使用しているそうです。
左:ウイスキーの色は樽により熟成期間により色々変わる事を示す展示                 中:クーパー(樽職人)の道具                                          右:1994年の樽にもグレンリベットの文字が、グレンリベットの認知度って凄いね!
しかしここでの説明は長かったな〜・・・で、最後にウェはハウスを見てマッカランの見学ツアーは終了です。
まっ!確かに施設は立派でしたが、こうした樽の話であればわざわざ蒸留所に 足を運ばなくても知ることは出来るので、8ポンド払って参加するツアーではないなと思いました。

なので、もし皆さんがマッカラン蒸留所に行って見学をするなら、ちょっと高いですが20ポンド払うテイスティングの付いた THE PRECIOUS TOURの方をお勧めします。
そしてこの9月に行ったスコットランド、あるじのノーザンハイランド、オークニーそしてスペイサイド蒸留所巡りの旅も終わりです。
一応6泊8日、駆け足の旅でしたが、とても有意義で収穫の多い旅でした。
それぞれの蒸留所で多くの方にご迷惑をかけたりお世話になったり、そして行ってみなければ、自分の目で見てみなければ分からない事が沢山ある事に改めて気づかされました。
スコットランドに行くにあたって多くのインポーターさんにもお世話になりました。
色々アテンドをして頂き本当にありがとうございました。
あるじももっと頑張って、この素晴らしいウイスキーを多くの方に知ってもらうべく、よりいっそう学び、そして広めていきたいと思います。
てな訳で来年も待ってろよ!スコットランド!!
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