あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 タラモアデュー蒸留所復活へ

barvirgo2012-03-30

先日タラモアデューのブランドを所有するウイリアムグラント&サンズ社が、タラモアデュー蒸留所をタラモアの街の郊外に建設すると発表しました。
タラモアデューというのは聞いた事があるという方もいらっしゃると思いますが、アイリッシュウイスキー(アイルランド島で造られているウイスキー)で、そのアイリッシュウイスキーの中でも2番目に売れているウイスキーです。
そしてその創業は1829年で、アイルランド中部オファリー州の街タラモアにマイケル・モロイという人物によって蒸留所が建てられた時というので、約180年近い歴史を誇っています。
但し創業時からタラモアデューというブランドだった訳ではなく、1897年にその時の経営者であるダニエル・エドモンド・ウイリアムスが自分の名前の頭文字を取り、またDew(露)に引っ掛けてネーミングしたブランド名だそうです。
しかし、20世紀に入りアイリッシュウイスキーは不遇の時代を迎え、1954年にはタラモアデュー蒸留所は閉鎖し、ウイスキーの生産はアイルランドの南部コークの街にあるミドルトン蒸留所で行なわれるようになっていました。
そしてオーナーも幾つか変わり、2010年7月に現在のウイリアムグラント&サンズ社がオーナーになりました。
で、そのウイリアムグラント&サンズ社が今回正式に新しい蒸留所を建設すると発表したのです。
しかも新しい蒸留所はアイリッシュの伝統的なシングルポットスティルウイスキーと、モルトウイスキーの両方造れる蒸留所にするそうです。
またビジターセンターも新設するそうで、こちらは今年の9月にオープンの予定だそうです。
まっ、蒸留所が完成するのはもう少し先になるのでしょうが、なんだかちょっと嬉しいニュースですよね。
なので、あるじ自身そろそろアイルランドへ行きたいと思っていたのですが、このニュースを見て、どうせならタラモアデュー蒸留所が完成してから行く方がいいかな!なんて思いました。
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