あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

グレンゴイン、アラン、スプリングバンクそしてアイラ −26−

barvirgo2012-06-28

5月2日(水)、午後3時15分から始まるラフロイグ蒸留所のツアーに参加です。
昨日も書きましたがこの時間は通常のツアータイムで、前回来た時はイングランド、南ア、北欧の方などと一緒に見学したのですが、今回は自分達だけの見学でした。
で、蒸留所に着いたらショップと併設のレセプションで受付を済まし、この時にフレンド・オブ・ラフロイグのメンバーである証明書を渡します。
この証明書はツアーの最後に蒸留所を訪れた記念の証明書と記念品と共に返されます。そして見学のスタートです。
今回案内してくれたのは結構素敵な女性でした。
先ずはラフロイグ蒸留所の歴史など簡単な説明を受けます。
その時、この蒸留所もフロアモルティングを行なっている数少ない蒸留所だが、自社でモルティングしている分はだいぶ少なくなっていて、ポートエレン製のモルトが(たぶん)85%近くなっているなんて話もしてくれました。
数字に関しては正確じゃないかもしれませんが、見学当時そんなにポートエレン製を使うようになったんだと驚いたのを覚えています。
で、そんな話を聞いてからモルトバーンを見せてもらいます。
フロア一面にモルトが広げてあり、そこでフロアモルティングについての説明をしてくれます。
その後キルンの中にも入れてもらい、軽く燻されたりなんかします。
それからキルンの下に降り、ピートを焚いている竈を見せてもらいました。
この竈のところに行く途中、以前は世界で一番短い鉄道というのがあったのですが、今回行った時には無くなっていました。
まっ、実用性があるのか無いのか分からない物だったので仕方がないのでしょうが、なんだか無くなると寂しいものですね。
それからステンレス製の大きなマッシュタンとウォッシュバックのあるタンルームを見学します。
タンルームに向かう途中にチャールズ皇太子の写真が飾ってあったりします。
そしてスティルハウスへ、ラフロイグ蒸留所のスティルハウスはアイラ島では唯一別棟にあり、モルトバーンやタンルームのある建物と中庭を挟んだ向かい側にあります。
そしてポットスティルがこれまた珍しい初溜3基の再溜4基という構成になっています。
写真だと分かりにくいかもしれませんが、一番手前の再溜釜だけ形が違い、原酒造りの段階でちょっと違う味わいの原酒を造る為にこうした構成にしているのだそうです。
そしてピートが積んである倉庫を見、フィリングストア(樽詰めする場所)を見、最後に中までは入れないのですがwarehouse 1で熟成中の樽を見せてもらってラフロイグ蒸留所の見学は終了です。

それで、今回スタンダードのツアーだったので無かったのかもしれませんが、フレンド・オブ・ラフロイグのメンバーだと、自分の国の小さな国旗を、自分に貸与してくれた土地に立てる事も出来るようです。
これはちょっと行って旗を立ててみたかったので、出来なかったのは残念でした。
まっ、こうして5月2日(水)は一気にアイラ島の南3蒸留所を見学したのでした。
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