あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Who Needs Brora And Port Ellen? We Have Clynelish And Caol Ila!

なんて見出しをつけたドイツ人のブログが面白く、一理あるなと思ったので簡単に紹介します。
というのも、単なるウイスキー好きが書いたのではなく、Malt Maniacs(モルトマニアックス)というウイスキー専門サイトのメンバーでもあり、ブラインドテイスティングで採点されている方が書いているブログだからというのもあります。
実際この見出しも面白いですよね!Who Needs Brora And Port Ellen? We Have Clynelish And Caol Ila! (誰がブローラとポートエレンを欲しがってる?俺達にはクライヌリッシュとカリラがあるじゃないか!)ですよ。
そして言いたいことはこういう事の様です。
確かにブローラとポートエレンは良いウイスキーだ。そして確かにこの2つの蒸留所は閉鎖して30年近く経つ、だからといってディアジオがリリースするブローラとポートエレンは高くないか?というのです。
実際のこのブログを書いている方は仕事でブラインドテイスティングに参加されてテイスティングをし、それを強く感じたそうです。
 
上記は彼がテイスティングに参加された時のブローラ30年(2010年ボトリング)のスコアだそうですが、14人の方が参加されていて最高点で90点が2人、後は皆80点台と決して高くないのです。
これは、ポートエレンに関しても似たことが言えるそうです。
しかし、どちらも熟成年が長く、しかも閉鎖蒸留所のウイスキーという事で価格が高くコストパフォーマンスとしてあってないというのです。
むしろそれだったらブローラなら並行して造っていた時期もあるクライヌリッシュでいいし、ポートエレンだったら同じ年代のカリラの方がいいだろうという事なのです。
まっ!要するにブローラ、ポートエレンが悪いという事ではないけれど、味と価格のバランスは取れていないというんですね。
味と価格のバランスを考えるならクライヌリッシュやカリラでいいじゃない、というのがこのブログを書かれた方の意見な訳です。
これにはあるじも一理あるなと思うんですよね。
レア物というだけで価格が高くなると、コレクターさんにとっては味よりもレア物であるということが大事で高くても良いのかもしれませんが、自身が飲むのはもちろん皆さんに飲んでもらう事を考えると、味と価格のバランスが悪いと買えないし、飲めないし、勧められなくなっちゃうんですよね〜・・・
なので、量が少なくなっているのは分かりますが、メーカーさんにはレアさ加減ではなく、味わいとのバランスを考えコストパフォーマンスに優れた形でリリースして欲しいと思うんですよね。
皆さんもそう思いません?
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