あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

SIPSMITH(シップスミス)VJOPロンドンドライジン

barvirgo2012-11-04

先日、新たに発売されたシップスミスVJOPロンドンドライジンというジンのセミナーに行って来ました。
このジンは向こう1年は日本のみの発売で、この1年間で皆の声を集め改良していこうと考えていらっしゃるそうです。
それで、このジンがどんなジンかというとシップスミスというロンドンで2009年に創業したクラフトディスティラリーが造るジンで、因みにこのシップスミスはウイスキーライターの故・マイケル・ジャクソン氏がオフィスとして使っていた場所を蒸留所にして造っているそうです。
そして、ロンドンドライジンとネーミングされているジンは沢山あるのですが、現在実際にロンドンでジンを造っている蒸留所は、このシップスミスとビーフィーターの2社だけだそうです。

またシップスミスの特徴は銅製の蒸留器を使っていることだそうで、写真の左側のポットスティルでジンは蒸留していて、右側の縦長のコラムスティルはウオツカの蒸留に使っているそうです。
そして造っているジンはクラシックなタイプのジンで、フレーバーとして使われるボタニカル(草根木皮)もオーソドックスな物10種類*1だそうです。
ただ拘っている点は造り方で、ボタニカルを14時間55度でスピリッツに漬け込み、そして蒸留するそうです。
そして取り出す時はウイスキーと同じ様にミドルカットし、ハートの部分だけがジンになるそうです。
なので1回の蒸留でボトル300本分しか造れないそうです。
また今回発売されたVJOPドライジンは、ヴェリージュニパーオーバープルーフの略で、フレーバーに使うジュニパーベリーの量を通常のジンの2倍使って造るので、このネーミングにしたそうです。
そして実際に試飲してみたのですが、とても香り豊かですっきりしたシトラスのフレーバーが口の中に広がり、これを使ったジントニックも飲んでみたのですが、レモンやライムの柑橘類を搾らなくても充分爽やかな味わいに仕上がるジンでした。
なので、ジン好きの方に飲んで貰いたいジンだなと思いました。
てな訳で、Virgoでもこのジンを提供致しますので、ジン好きの皆さん、是非一度飲んでみてください。
にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村

*1:ジュニパーベリー(マケドニア産)、コリアンダーブルガリア産)、アンジェリカ(フランス産)、リコリス(スペイン産)、オリス(イタリア産)、アーモンド(スペイン産)、桂皮(中国産)、シナモン(マダガスカル産)、オレンジピール(スペイン産)、レモンピール(スペイン産)