あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Ballantine’s Brasil(バランタイン・ブラジル)

barvirgo2013-12-06

というブレンデッドスコッチウイスキー、「バランタイン」をベースにしたお酒(スピリットドリンク)が今月から順次世界的に販売されるそうです。
この「バランタイン・ブラジル」、バランタインにブラジル産ライムピールを浸漬して造られているそうで、アルコール度数も35%とウイスキーに比べると若干弱めにしていて、スコッチのクリーミーで優しい甘さとライムの爽やかさがバランスよく調和した味わいになっているそうです。
そして何で「バランタイン・ブラジル」なのかと思ったら、来年のブラジルで開催されるワールドカップを意識しているからだそうです。
まっ!確かにワールドカップといえば、オリンピック以上に世界中から注目の集まるスポーツイベントなので、ウイスキーのマーケットとしても拡大している中南米の、しかもブラジルで開催されるわけですから、それに合わせてブラジル産ライムを使ったバランタインを発売するというのは、マーケティング的には正しいんでしょうね。
またこの「バランタイン・ブラジル」はウイスキーではなくスピリットドリンクとラベルに表記してあり、バランタインだけれどウイスキーじゃないんだとアピールしています。
というのもスコッチウイスキーは法律で、水とカラメル以外の添加を禁止していて、アメリカのようなフレーバードウイスキーは認められていないのです。
なのでラベルにスピリットドリンクと表記しなくてはならず、今年の春にデュワーズがリリースした「デュワーズハイランダーハニー」というスピリットドリンクがあるのですが、こちらは表ラベルにスピリットドリンクという表記が無い為にアメリカでは販売されているのですが、ヨーロッパでは販売が認められていないそうです。
なので、バランタインの親会社であるペルノ・リカールはその辺もしっかり考慮し、この「バランタイン・ブラジル」を造ったようです。
で、ワールドカップに合わせて世界的に展開するといっているので、来年のW杯の頃にはもしかすると日本でもこの「バランタイン・ブラジル」、飲む事が出来るかもしれませんね。

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