ホワイト＆マッカイと

ブッシュミルズがディアジオ社の傘下から離れました。
ホワイト＆マッカイはブレンデッドスコッチウイスキーの会社で、インドのグループ企業、ユナイテッドスピリッツ傘下にあったのですが、ユナイテッドスピリッツをディアジオ社が買収した為、英国でのウイスキー市場における独占禁止法に引っかかる懸念があり、ディアジオ社としてはホワイト＆マッカイとその傘下蒸溜所は手放す事とし、今年の２月にフィリピンのエンペラドールという飲料グループに売却する事で合意していたのですが、手続きの問題などもあり、やっとその売買契約が先週金曜日に完了したそうです。
これによってジュラ蒸溜所、ダルモア蒸溜所、タムナヴーリン蒸溜所、フェッターケアン蒸溜所もエンペラドール所有という事になったそうです。
それにしてもホワイト＆マッカイのマスターブレンダー、リチャード・パターソン氏は親会社はどこでも構わないとのスタンスなので、今までと同じ様にウイスキー造りはしてくれるのでしょうが、エンペラドールの国際社会での販売力がどの程度あるのか？また個人的にはジュラ蒸溜所のシングルモルトが好きなのでどこか日本の代理店と繋がりがあって販売してくれるのか？などなど気になるところではあります。
またブッシュミルズですが、こちらはアイリッシュウイスキーで、こちらもディアジオ社の傘下だったのですが、ディアジオ社がテキーラ事業を強化して自社のポートフォリオ拡充を目指す為、テキーラのドン・フリオの株式を完全取得すべくホセ・クエルボ社にブッシュミルズを売却したのだそうです。
まっ、イメージとしてはブッシュミルズとドン・フリオの交換って感じですかね。
それにしてもブッシュミルズがテキーラのクエルボ傘下というのは、なんか不思議な感じですし、ディアジオ社はブッシュミルズ手放してでもテキーラブランドが欲しかったのかと、それはちょっと驚きですね。
まあしかしお酒の業界、あっちこっちでくっついたり離れたり、各グループの思惑もあるのでしょうが、ややこしくて困っちゃいます。

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