あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Kilbeggan 8YO Single Grain Irish Whiskey(キルベガン8年シングルグレーンアイリッシュウイスキー)

barvirgo2015-02-04

が免税店限定ではありますが発売されるそうです。
キルベガンといえばアイルランドで現存する蒸溜所としては最も古い蒸溜所(創業1757年)で、一時は閉鎖していましたが2007年に復活した歴史ある蒸溜所です。
そのキルベガンの名を冠したシングルグレーンウイスキーを今月からビーム・サントリーは発売するんだそうです。
キルベガンのシングルグレーンか!ちょっと飲んでみたいかもと記事を読んで思ったのですが、よくよく考えるとキルベガン蒸溜所でグレーンウイスキーなんか造っているのか?と気になりました。
キルベガンは再開直後はポットスティルが1基しかなく2回蒸留するのにも1回目はクーリー蒸溜所で行い、それを運んで2回目の蒸留だけをキルベガンで行い何とかウイスキー造りを再開させてたぐらいのところです。
なので今年で再開8年目ではありますが、8年物のグレーンウイスキーは無いと思われるんですよね。
それなのにキルベガン8年シングルグレーンアイリッシュウイスキーとは?
まあおそらくクーリー蒸溜所で造ったグレーンウイスキーにキルベガンの名を冠して発売するということなのでしょうが、オーナーが一緒とはいえなんだか違和感を覚えますよね。
キルベガン再開直後みたいにキルベガンで造ったウイスキー原酒が無い時ならまだしも、今はキルベガンで造られたウイスキー原酒(それがモルト原酒だとしても)もあるはずですからね。
ここ数年モルトウイスキーの原酒不足からかグレーンウイスキーが多く市場に投入されるようになっているのでグレーンウイスキーをリリースするのは良いと思いますが、アメリカでもここ数年裁判沙汰が起きているように消費者を騙すじゃないですが勘違いさせるようなネーミングはしないで欲しいと思います。
普通にクーリー8年シングルグレーンアイリッシュウイスキーってね!

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