あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 バーで売れてる、バーで人気のスコッチとは

barvirgo2017-01-14

そんな調査をDrinks Internationalでは毎年行なっているそうです。
実際にはスコッチ以外の調査も行なってそれぞれのレポートを公表しているのですが、まあ「小言」ではスコッチのレポートを見てみました。
これはDrinks Internationalがワールド50ベストバーというのも投票で選んでいるのですが、その投票の上位108のバーで売れているスコッチや人気のあるスコッチをアンケートしてレポートしたものだそうです。
なので当然被る物もあるのですが売れているスコッチと人気があるスコッチは違い、またこの調査は海外のバーが多いので日本においては少し違う傾向もあるのですが、そんな中でも日本でも同じ様な傾向はあるので見ていくと面白いなと思うわけです。
それでバーで売れているスコッチですが、売れているのは世界ナンバーワンスコッチ、ジョニーウォーカーだそうです。
バーでの人気は落ちてきているそうですが、まだまだ売れてはいるようです。
そしてレポートにもあるのですが、やはり最近はシングルモルトが人気とともに売れるようになっていて、売れ行きの2位にラフロイグ、3位にマッカラン、5位アードベッグ、6位ラガヴーリン、8位グレンフィディック、9位ハイランドパークと6ブランドが入ったそうです。
実際Virgoでもブレンデッドよりシングルモルトの方が圧倒的売れていますしね。
但し、個人的には最近のウイスキーブームでウイスキーを飲み始めた皆さんには地酒的個性を楽しむシングルモルトより飲みやすいブレンデッドもお勧めしたい気持ちが結構あるんですけどね。
そして人気のスコッチ、昨年申年だったからというわけではないのでしょうが、胃に入ったのがブレンデッドスコッチのモンキーショルダー、これは売れ行きのランキングでも4位に入っていてちょっとあるじ的にもビックリしました。
もちろんモンキーショルダーが美味しくないからという訳ではなく、ブレンデッドモルトというシングルモルトでもなくブレンデッドでもない微妙な立ち位置のウイスキーだからです。
これは日本より先にウイスキーのブームが来た海外で、ウイスキーを飲まれる方達のウイスキーについての知識が増し、何が本当にコストパフォーマンスに合うウイスキーか分かるようになってきたからなのかもしれませんね。
なにしろモンキーショルダーはブレンドこそしていますがモルトのみ、それをバランスよくヴァッティングして飲みやすくそして価格も手頃に抑えているので、バーの方からしても勧めやすいし、飲まれたお客様の満足度も高いと思えるからです。
なので人気のスコッチランキング(右上の表)を見るとモンキーショルダー以外はピートを効かしたものが多いですが、それを押さえて1位に入ったブレンデッドモルトというスコッチがあるという事で、今後は今まで以上にモルトのみで味を調えるこのブレンデッドモルトカテゴリーのスコッチが増えていくのかもしれませんね。
にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村