あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 The Millionaires' Club (ザ・ミリオネア・クラブ) 2017

barvirgo2017-06-20

毎年前年度の世界のお酒の売上げをまとめ、100万ケース(1ケース9L換算)以上売れたお酒の数量とランキングを発表しているThe Millionaires' Club(ザ・ミリオネア・クラブ)が先日2016年度の結果を発表しました。
そして今年も世界で一番飲まれているお酒は「ジンロ」、上位陣の他のお酒が伸び悩む中7,390万ケースと2位以下にダブルスコアの圧倒的な数量での1位でした。
また第3位にも「チョウムチョロム」という焼酎が入っているので、韓国の皆さんどれだけ飲むんだって感じです。
そしてなんといってもあるじが気になるのはウイスキー、上位は相変わらずインドのウイスキーで1位に「オフィサーズチョイス」、2位に「マクダウェル�・1」の2強が抑え、ミリオネア・クラブでは30位まで紹介されているのですがそのうちの12銘柄がインドのウイスキーとなってます。
まあこれはインドが英国の植民地だった時代にウイスキーを飲む文化が育まれ、且つ世界第2位の人口を持つ国なのである意味仕方ないともいえます。
それに昨年はベスト30のうち16銘柄がインドのウイスキーだったので、4銘柄は30位圏外に落ちた事になるので、他の国のウイスキーも巻き返してきているのが伺えます。
因みに日本のウイスキーも2銘柄、サントリーの「角瓶」(21位/330万ケース)とニッカウヰスキーの「ブラックニッカ」(26位/270万ケース)が30位以内入り、特に「ブラックニッカ」は13%増で初の上位30位入りでした。
で、今年はインターナショナル&ドメスティックの表記が無いので絶対ではないんですが、おそらく「角瓶」にしても「ブラックニッカ」にしてもその殆どが国内流通の筈なので、ウイスキーを飲むということが少しずつ日本人の日常になってきているような気がして嬉しいあるじなのでした。
そしてもう1つあるじが気になるのはスコッチウイスキーで、これは100万ケース以上売れた22銘柄のランキングと数量が発表されているのですが、基本ほぼ例年通り「ジョニーウォーカー」が2位以下に3倍近い差をつけて圧倒的な1位、そして22銘柄のうち20銘柄がブレンデッドウイスキーで、シングルモルトで100万ケース以上売れたのは「グレンフィディック」と「グレンリヴェット」の2銘柄でした。
グレンフィディック」と「グレンリヴェット」、凄いです。
そしてシングルモルトの販売数でここ数年1位を争っているこの2強、一昨年は初めて「リヴェット」が「フィデッィク」を抜いて1位になったと騒がれましたが、昨年は「フィディック」が10%売上げを伸ばして120万ケース、しかし「リヴェット」は9%売上げを落とし100万ケースとなり再び「グレンフィディック」が世界ナンバーワンのシングルモルトウイスキーへ返り咲いています。
あるじ的には結構「グレンフィディック」好きなので、なんかちょっと嬉しいです。
で、ミリオネア・クラブではその他のお酒も100万ケース以上売れているものは全て紹介しているので、色々その他のお酒がどれだけ売れているのか気になる方はこちら、「ザ・ミリオネア・クラブ 2017」をご覧下さい。
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