あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Strathearn(ストラスアーン)、最初のシングルモルトウイスキーは・・・

barvirgo2016-12-06

今年8/23に書いた「小言」で、ストラスアーンという2013年にスコットランドにオープンした蒸溜所初のシングルモルトウイスキー100本がオークションで発売されるという話を書きましたが、そのオークションが先月末で締め切られ、100本の中でナンバー001の落札価格が発表されました。
まあオークションでの販売なので高くなるとは思っていましたが・・・
な・な・なんと!4,150ポンド(60万円超)の値段がついたそうです。
もうビックリ!
こうなると本当に飲む為に買ったのか?ちょっと疑問に思ってしまいます。
まあナンバリングがしてあり、世界に1本しかないのだから転売すれば結局金儲けの為に買ったことがばれるのでそう簡単には転売などしないと思いますが、ちょっと新しい蒸溜所を応援する為に買いました。って額じゃないような気がします。
なにしろ熟成期間は3年、オクタブ樽(50L)だというので熟成は確かに早いとは思いますがそれでも3年、しかもどんな味わいか全く分からない状況なのに1本に60万円以上出すのです。
なんか凄い事ですよね。
だって昨日紹介した静岡蒸溜所の樽オーナー制度なら、オクタブ一樽買っても29万9千円です。
諸経費足したって静岡蒸溜所の樽オーナーになる方がどれだけお徳か・・・
後は残りの99本にどれだけの値段がついたのか?今のところ分かりませんが、その全てが結構高く、そしてストラスアーン蒸溜所が一般に販売する時の価格に悪い意味で反映しないよう祈るのみです。
そうでないとお金持ちしかウイスキーを楽しめませんし、本当に愛を持ってウイスキーを造っていらっしゃる方はより多くの方にウイスキーを飲んで欲しいのであって、一部の人のみを楽しませる為には造っていませんからね。
という訳で、最近ウイスキーの価格高騰が目に付きますが、その分コストパフォーマンスの悪いウイスキーも増えているので、よく味わいとのバランスを考え、メーカーのテイスティングノートを鵜呑みにするのではなく、自分の目と鼻と舌でなるべく確認をして、これからのウイスキー選び、するようにしてください。
珍しいから高い、高いから美味しい、ウイスキーはそんな物ではありませんから・・・
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