あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 免税店限定だけど

barvirgo2017-06-24

ちょっと気になるバルヴェニーが発売になりました。
それが写真の「The Balvenie Peated Triple Cask 14 Years(ザ・バルヴェニー・ピーテッド・トリプル・カスク14年)」
バルヴェニースコットランド・スペイサイドのシングルモルトウイスキーで、日本でも比較的よく知られているシングルモルトウイスキーグレンフィディック」の弟分に当たる蒸溜所で造られています。
このバルヴェニー蒸溜所、今ではスコットランドでも珍しいフロアモルティング*1やキルニング*2を自社で行なっている蒸溜所なんですが、通常キルニングの際に使われる熱源としてはガスや石炭を使っています。
なので製品化されたウイスキーにピート由来の香りはありません。
そして一昨年あるじが訪れた時は、ちょうど石炭を使ったキルニングが行なわれていましたが、石炭をくべる窯の横にピートを焚く窯もあるのです。
そしてこのピートを焚く窯、なんと年に1週間ピートウィークと呼ばれる時だけ使ってヘヴィリーピートのモルトにし、前の蒸溜所マネージャー時代から実験的に仕込みを行なっていたそうです。
なので今までは実験的にピーテッドモルトウイスキーを仕込んではいたものの、リリースはされていなかったのです。
が今月、この実験的に仕込まれたピーテッドモルトバルヴェニーがついに免税店限定ではありますが販売される事になったのです。
しかも限定品ではありません。
今後空港免税店を訪れれば基本何時でも買う事が出来るのです。
気になりますし飲んでみたくなりますよね〜・・・
まあフェノール値は発表されていませんが、ノンチルフィルターのアルコール度数が48%、熟成は最低14年で熟成樽がファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽にシェリー樽、それで65ポンド(1万円弱)だそうです。
まあ秋には「Peat Week(ピートウィーク)」というピーテッドのバルヴェニーをリリースするという計画もあるそうですが、これはまだどこでどう発売になるのか?その詳細等も不明なので、今までに無いピーテッドのバルヴェニーを飲むのであれば、今回の免税店向けが先ずは近道かもしれませんね。
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*1:床に大麦を広げ発芽を促す作業、実は結構な重労働

*2:発芽した大麦(グリーンモルト)を乾燥させる作業