あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

The Millionaires' Club (ザ・ミリオネア・クラブ) 2019

f:id:barvirgo:20190611154233p:plain:right:w350毎年前年度の世界のお酒の売上げをまとめ、100万ケース(1ケース9L換算)以上売れたお酒の数量とランキングを発表しているThe Millionaires' Club(ザ・ミリオネア・クラブ)が先日2018年度の結果を発表しました。
まず全体ですが、スピリッツの売上げで見ると昨年は24億ケース、対前年で11.1%増えたそうです。
その中でも相変わらずウイスキーは好調で3億7,500万ケース、対前年2.8%増だそうです。
あとベースの数量が低いという事もあるのかもしれませんが伸び率で高かったのがテキーラ&メスカルで、対前年6.6%増だったそうです。
近年はジン・ブームの雰囲気が強いので、これはちょっと驚きでした。
そしてスピリッツ全体で一番売れたのは今年も「ジンロ」、7,800万ケースで第2位の「オフィサーズチョイス」(インディアンウイスキー)3,400万ケースの倍以上、韓国の皆さんどれだけ「ジンロ」飲んでんだ!って感じです。
また第2位、第3位(マクダウェルNo.1)はインディアンウイスキー、第7位・8位にもインディアンウイスキーと、ここも変らずインドの皆さんはよくウイスキーを飲むな!って感じです。
という訳であるじの大好きなウイスキーを見ていくと、上位は先ほど書いたとおりインドのウイスキーで1位に「オフィサーズチョイス」、2位に「マクダウェルNo.1」、3位「インペリアルブルー」の4位に「ロイヤルスタッグ」、そして5位にやっと世界ナンバーワンスコッチ「ジョニーウォーカー」、6位にアメリカナンバーワンウイスキーの「ジャックダニエル」が続くというここ数年変らない上位陣が形成されてます。
またサントリーが買収してからの「ジムビーム」の伸びが凄く、ここ数年で順位を大きく上げてきて昨年は前年比10%増の970万ケースの第8位、アメリカンウイスキーナンバーワンの「ジャックダニエル」(1,330万ケース)を伸び率から見ても射程圏に入ってきたのか?って状況になっています。
またサントリーの「角」も順位こそ1つ落として19位ですが、ついに500万ケースまで伸ばし、原酒の在庫の兼ね合いもあるとは思いますが、どこまで今後伸びていくのか気になります。
そしてもちろんニッカの「ブラックニッカ・クリア」も堅調に伸び、こちらは320万ケースで順位を2つ伸ばし24位まで上げてきました。
因みにあるじがこのザ・ミリオネア・クラブのチェックを始めた頃は「ブラックニッカ」は100万ケースに至らず掲載されていませんでしたから、隔世の感があります。
あとあるじ的に気になるのはスコッチで、まだまだブレンデッドの方が売れていますが、その中で「グレンフィディック」、「グレンリヴェット」は140万ケースに120万ケースとこの2ブランドだけが100万ケース以上売り上げていて、本当に凄いなと思います。
という訳で「ミリオネア・クラブ 2019」ウイスキー以外のカテゴリーのお酒についても当然100万ケース以上売れているものは全て紹介しているので、色々その他のお酒がどれだけ売れているのか気になる方はこちら、「ミリオネア・クラブ 2019」をご覧下さい。