あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

ダブリンにまた1つ

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ウイスキー蒸溜所が誕生しました。
その名もRoe & Co distillery (ローアンドコー蒸溜所)、酒類業界最大手のディアジオが建てた蒸溜所です。
Roe(ロー)はGeorge Roe(ジョージ・ロー)、19世紀アイリッシュウイスキー黄金期を築いたディスティラーの名前からとったそうで、ディアジオとしては2017年からブレンデッドアイリッシュウイスキーを発売していたそうです。
そしてこの度アイルランドの首都ダブリン、やっぱりこの地区なのねと感じるリバティ地区、元ギネスパワーステーションの建物を改装して蒸溜所にしたそうです。
何であるじがこの地区と感じたかというと、リバティ地区にはティーリング蒸留所誕生以降、一昨年にはピアーズ・ライオンズ蒸溜所、そして今年2月にダブリン・リバティーズ蒸溜所が誕生していてこの蒸溜所で4つ目、またアイルランドイングランドに支配されていた時代が長いので、Liberties(自由)と名のつくこの地区への想いがアイルランドの方は強いのかなと思ったからです。
またこのリバティ地区内に4つの蒸溜所があるという現状は、見学を考えるウイスキー好きには堪らない状況になったなと感じました。
同地区にはギネスのストアハウスもありますしね。
でこの蒸溜所、ポットスティルを3基備え、2回蒸溜と3回蒸溜のシングルモルトウイスキーも造れれば、アイルランド伝統のシングルポットスティルウイスキーも造れるそうです。
そして何といっても最大の特徴が上の写真、中央に男性1人で後の8名は女性ですが男性はディアジオのCEO、Ivan Menezes(イバン・メネゼス)氏でこの蒸溜所のスタッフではありません。
そう残りの女性陣がこの蒸溜所のスタッフで、要はこのローアンドコー蒸溜所はマスターディスティラーからマスターブレンダー、またマーケティングダイレクターなど全て女性スタッフだけで運営される蒸溜所なんだそうです。
スタッフの中に何人か女性ではなく全て女性、蒸溜所の規模も決して小さくないので本当に凄い事だし素敵な事だと感じました。
今月21日からは見学も出来るそうなので、ダブリン内他の蒸溜所などと合わせ、あるじももちろん検討いたしますが皆さん是非ダブリンを訪れ、ローアンドコー蒸溜所の見学を検討されてみては如何?