あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ベンネヴィス10年」

が「本日のウイスキー」です。
ハイランドのシングルモルトスコッチウイスキーです。
昨年9月に蒸留所を訪れ、日本向けでないアルコール度数46%の物も買ったのですが、それは既に売り切れたので、日本向けのアルコール度数43%の方が今日のお勧めです。
これは、現地で販売している物がノンチルフィルター(冷却濾過をしない)でボトリングする為、アルコール度数を46%にしか落とせないのに対し、日本向けの物はチルフィルター(冷却濾過)でボトリングする為アルコール度数を43%に落とす事が出来るので、現地と日本ではアルコール度数が違っているのです。
そして、たったアルコール度数にして3%の違いですが、この違いが加水した時に大きく違ってしまうんですよね。
46%の方は加水して暫らくするとウイスキーが濁ってくるのに対し、43%の方は加水しても濁らないのです。
これはチルフィルターを使うと、ウイスキーに含まれるオイル成分(これが濁りの 原因)が取り除かれるからです。
で、ウイスキーの本来の味わいを楽しむのなら、チルフィルターを使わないで造られた、加水すると濁るウイスキーの方が良いと思うのですが、まだ日本の消費者の多くが、ウイスキーが濁ると、そのウイスキーは変じゃないかと思ってしまうので、チルフィルター使った物が多く流通しているのでしょうね。
だから、あるじとしては出来ることなら多くの皆さんにウイスキーは濁る物なのだと知っていただけるよう時々こちらにも書いていきたいと思います。
と、話がだいぶ逸れちゃいましたが、そんな加水しても濁らない日本人向けの  ウイスキーが今日のお勧めです。
本日は当店通常価格¥1,200-のところ¥800-にて提供いたしますので、   宜しければ飲みに来て下さい。
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