あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ヨーロピアンオークのシェリー樽

は存在しないそうです。
昨日早朝、シェリーの専門家の方からご指摘を頂きました。
シェリーは醸造学的にも歴史的にも、アメリカンオークでないといけないそうで、 ヨーロピアン(スパニッシュ)オークはありえないそうです。
なので、時々目にする、ウイスキーのヨーロピアンオークのシェリー樽というのは、偽シェリー樽なのだそうです。
とはいえ、結構ヨーロピアンオークのシェリー樽熟成というシングルモルトが実際にリリースされているんですよね〜・・・
特にマッカランや日本のS社などはスペインで木から選別して樽を造り、ボデガに預けていますしね。
で、あるじも考えました。
確かにシェリーの熟成という事を考えた場合、ヨーロピアンオークというのは向かないし、使用されるべき物ではないのでしょう。
だから厳密に言えば、スコットランドの蒸留所が使っているヨーロピアンオークのシェリー樽というのは、シェリー樽ということに関しては本物ではないのかもしれませんが、ウイスキー造りに携わるものにとっては、バーボン樽(アメリカンオーク)とは違う熟成効果を得られる貴重な樽だという事なのでしょう。
じゃないと、例えばマッカランシェリー樽熟成だと思って飲んでいた皆さんが、偽シェリー樽のウイスキーを飲まされていたって事になりかねないですものね。
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