あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 サントリー 山崎・白州 ブランドセミナー

barvirgo2012-04-19

が昨日あったので、行って来ました。
今回は来月29日(火)に新発売される、ノンヴィンテージの「山崎」、「白州」についてのセミナーでした。
セミナーでは今回なぜノンヴィンテージの「山崎」、「白州」を発売するに到ったかの説明があり、やはりその背景にはここ数年のハイボールブームがあったからだそうです。
そしてハイボールのおかげか、ウイスキーを飲む人はもちろん増えてきていて、そして「山崎」、「白州」を飲む人も増えてきているそうです。
写真はここ数年のウイスキー飲用者の傾向と「山崎」、「白州」の売上等について
そしてハイボールを飲むようになった方達にもっと手軽に、また一気に個性の強いシングルモルトではなく「山崎」、「白州」の良さを残しつつ飲みやすいウイスキーをということで造られた商品だそうです。
で、どんなウイスキーなのか説明して頂き、試飲もさせて頂いたのですが、今回セミナーを担当されたのは第4代チーフブレンダーの福與伸二氏でした。
セミナーでは先ずは新「山崎」について、それから新「白州」について説明がありました。
で新しい「山崎」ですが、これはワイン樽熟成の原酒を軸にミズナラ樽原酒などを使って造られたそうです。
左:新「山崎」のコンセプト   中:ボルドーから届いたワイン樽   右:樽の中
そして使用している赤ワインの樽は、ボルドー、メッドクのグラン・クリュクラスの樽だそうです。
試飲ではこの赤ワイン樽で熟成させた原酒を飲ませて頂いたのですが、ベリー系のフルーティーな味わいで、出来上がった「山崎」にもその味わいを感じることが出来たので、本当に軸になっているだなと感じました。
また「山崎10年」では使っていないミズナラ樽熟成の原酒(12年〜15年)を使っているという事で、飲みやすいのにボディがあってしっかりした味わいだなと感じました。
因みに試飲させて頂いたミズナラ樽熟成の原酒はやはり美味しかったです。 (許されるならこれを発売してって感じです。)
そして「白州」ですが、こちらはライトリーピーテッドモルトにフォーカスして造られたそうです。
左:新「白州」のコンセプト    中:ピートの煙      右:「白州」の味わい
これは、5ppmという本当にごく僅かなフェノール値のピーテッドモルトを使っているそうで、これはノンピートのモルト原酒とピーテッドモルトの原酒をヴァッティングしたのとでは仕上がりが違ってくるそうです。
それで、このライトリーピーテッドモルトの原酒も試飲させていただいたのですが、確かにスッキリしていて、余韻の最後の方にほんのりスモーキーさが感じられる原酒でした。
また「白州」の方はホワイトオークの樽(リフィールのバーボン、ホッグスヘッド等)で20年ほど熟成させた原酒も使っているそうです。
まっ、その所為かノンヴィンテージでもしっかり「白州」らしい味になっていました。
だいたい以上のような「山崎」、「白州」でしたが、ノンヴィンテージとはいえ、平均で約9年熟成になるそうなので、10年物との価格差が少なく感じる方もいらっしゃるようですが、これならば仕方ないなとあるじは思えました。
また今回サントリーさんは本当に力が入っているようで、来月中旬からは「山崎」のテレビコマーシャルを、また7月には「白州」としては初めてのテレビコマーシャルを流すそうです。
実際「山崎」のコマーシャルを会場で見せて頂いたのですが、なかなか良いCMでした。
以上「山崎」、「白州」のセミナーで聞いてきた事などです。
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