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 サントリーウイスキーのセミナー 〜2〜

barvirgo2018-02-23

さて、サントリーセミナーで聞いて来た話の続きです。
サントリーでは色んな原酒のつくり分けをしているわけですが、それは単に山崎・白州・知多の蒸溜所が3つ在るというだけでなくそれぞれの蒸溜所の中で原酒をつくり分けしているのです。
そこで先ず最初の伺ったのがサントリーのグレーンウイスキー造りの歴史と知多蒸溜所でのつくり分けです。

これはサントリー曰くですが、ウイスキーの製造免許を取った1919年まだ鳥井商店だった時代の大阪工場で造ったのが最初だそうです。
そして1947年から大分の臼杵工場、1972年から現在の知多で造るようになり、現在は在りませんが臼杵工場は1996年まで稼動していたのでその原酒はまだ残っているそうです。
で、知多蒸溜所でグレーンを生産するようになってからの1994年、グレーンを3つのタイプ(ライト、ミディアム、ヘビー)につくり分けるようになり、2000年にはライトタイプをクリーンタイプに変え、そして2010年にはミディアムタイプもそれまでとは違うつくりにしているそうです。
そして近年では知多のグレーンも色んな樽で熟成させるようになり、サントリーが2011年から改めて取り組み始めたワイン樽を知多の原酒にも使うようになり、それが今回リリースされる「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」シリーズの「THE ESSENCE シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 ワイン樽4年後熟」に活かされたって事のようです。

但し、ワイン樽は他の樽種に比べても扱いが難しいらしく、同じ樽の内部でも熟成中の原酒に色のバラツキが見られたり、それこそ樽が違えば同じ期間熟成させても大きくバラツキが出てしまうそうです。
なのでワイン樽の選定とかも大変で、樽の購入に関してはシャトー・ラグランジュとその伝でなるべく良い状態の物を入手し、そして届いた樽も入念にチェックしているそうです。
で「THE ESSENCE シングルグレーンウイスキー 知多蒸溜所 ワイン樽4年後熟」、知多のグレーン原酒をホッグスヘッド樽で先ず12年熟成させた後、シャトー・パロメというワインの空き樽に移し変えて4年追加熟成させたウイスキーだそうです。
テイスティングさせてもらいましたが、かなりグレーンウイスキーっぽくない仕上がりだと感じました。
グレーンウイスキーって何年熟成させてもグレーンらしさが残っているものが多いのですが、ワイン樽の影響ももちろんあるのでしょうがとても良く出来たウイスキーだと感じました。
続く・・・
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