あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

  トマーティン蒸溜所って

barvirgo2013-11-15

凄いんですね。
9月のトマーティンのセミナーの時には、日本で新しく発売になる「レガシー」というシングルモルトウイスキーについての話がメインでこんな話は出なかったのですが、スコットランドの蒸溜所として、バイオマスボイラーを導入して二酸化炭素(CO2)の排出量を80%削減した最初の蒸溜所となったそうです。
このCO2の排出量80%削減は、SWA(スコッチウイスキー協会)が2050年達成を目指す数値目標という事なので、なんと37年も前倒しで達成したことになるんですよね。
因みにトマーティン蒸溜所ではこの新しいバイオマスボイラーの導入で、毎年およそ4,000tのCO2排出削減となり、道路を走るファミリーカーが1,200台分減るのと同じぐらいになるそうです。
って言うか、という事は今までは相当量のCO2を蒸溜所は排出していたって事なんですね。
まっ、だからこそSWAでは石化燃料削減だ、CO2削減だといって、各蒸溜所に色々努力するよう求めているみたいですね。
それに現在スコットランドで蒸溜所が増えているとはいえ、その認可を得るためには環境維持の為の設備がしっかりしていないと許可は下りないので、これからのウイスキー造りは美味しい物を造るのはもちろん、環境にも優しく雇用も生んで、より多くの人が幸せになるビジネスにっていくんでしょうね。
そしてディアジオなどの大手グループ傘下の蒸溜所はこうしたCO2削減だ、石化燃料削減だということは既に行ない進めているようですが、小さな蒸溜所もこうした事が出来るようになると良いですよね。
というわけで、2年後ぐらいにトマーティン蒸溜所を訪れようと計画していたので、これまた見学する楽しみが増えたと思ったあるじなのでした。

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