あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ボトラーズも置いていますが、

barvirgo2014-11-10

BAR Virgoではオフィシャルボトルが中心となっています。
ボトラーズ、略してこう呼ばれるウイスキーがあります。
インデペンデントボトラー(独立瓶詰業者)といって、各蒸溜所から原酒を樽買いし、そしてボトリングし販売している会社があります。
このインデペンデントボトラーがリリースしているウイスキーボトラーズと呼ばれるウイスキーです。
そしてオフィシャルは蒸溜所を所有する会社がリリースしているウイスキーです。
オフィシャルボトルの多くは安定的に供給される定番品が多く、ボトラーズは限定品が多くなっています。
もちろん例外もあり、オフィシャルボトルでさえ数量限定品もあれば、ボトラーズなのに定番商品をリリースしているところもあります。
こうした状況なのでウイスキーの種類は、蒸溜所の数からは考えられないぐらい沢山あるのです。
特にボトラーズはインデペンデントボトラーの数も増えていますし、また各社シングルカスクといって一樽だけボトリングした物をリリースする事が多いですから、当然市場に出回る種類も多くなっています。
そしてシングルカスクだったりするとどんなに多くてもせいぜい600本程度ボトリング出来れば良い方で、その多くは200〜300本だけがリリースされるだけなので、種類は多いといってもなかなか皆さんが飲めるという訳にはいかないのです。
そしてこうしたボトラーズのシングルカスクは、数が少ないが故に自分達バーテンダーでもなかなか試飲してから買う事は難しいのです。
そして以前であればボトラーズのウイスキーもさほど高くは無かったのですが、最近は円が安くなった事や世界的なウイスキーブーム、またウイスキーが投資対象になった事もあるのでしょう、ボトラーズのウイスキーがかなり高騰してきた印象があるじにはあります。
なのである程度価格の安いボトラーズ物であれば、メーカー側が示すテイスティングノートや、そのウイスキーの蒸溜所、樽種、熟成年を見て仕入れたりもしますが、さすがに1万も2万もするようなウイスキーテイスティングノートだけでは滅多に仕入れられません。もちろん例外はありますが・・・
まっこんな状況なので、Virgoでは必然オフィシャルボトルが多くなり、ボトラーズ物があまり多くありません。
とはいえ置いていないわけではなく、もちろん置いてはいるのですが、その殆どはあるじ自身がテイスティングして仕入れています。
高額なボトラーズ物ほどそうなっています。
てな訳で、安心して飲めるオフィシャルボトルと、あるじが気に入ったボトラーズが置いてあるというBAR Virgoの宣伝的な今日の「小言」なのでした。

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