あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ポートエレン・モルティングス

barvirgo2014-12-30

モルトウイスキーの原料となるモルト、これはスコッチウイスキーやジャパニーズウイスキー等では大麦を発芽させた大麦麦芽の事を言っています。
大麦をそのままウイスキーの原料に使うのでは大麦の持つデンプン量も少なくアルコール収量も少なくなってしまうのが、発芽させる事によりデンプン量も増え、その他糖化酵素も作られて、酵母を加えるとアルコールを生んでくれるので、発芽させモルトにして原料としています。
そんなモルト、昔はそれぞれの蒸溜所が自前でモルティングを含むスティーピング(浸漬)やキルニング(乾燥)という保存のため乾燥させておいた大麦を発芽させ改めて乾燥させるまでの作業していたのですが、現在自前で行なう蒸溜所は少なく、モルティングを専門に行なう業者(工場)にスティーピングからキルニングまで行なってもらい、それを仕入れて使うようになっています。
そのモルティングを専門に行なっている工場の1つがアイラ島に在るポートエレン・モルティングスです。
ディアジオ社が所有するモルトスター(モルティング工場)で、自社のラガヴーリン蒸溜所やカリラ蒸溜所は勿論、その他のアイラ島やジュラ島に在る蒸溜所が使うモルトを造っています。(ブルックラディ蒸溜所はポートエレン製のモルトは使用していません)
そしてあるじなんかはアイラ島に行ったらポートエレンモルティングスを訪れ見学したいと思っているのですが、基本見学出来ない工場なのです。
まあ一般の方が見学出来るとすれば、5月末に行われるアイラフェスティバルの期間中にあるオープンデーぐらいじゃないかと思われます。
そんなポートエレン・モルティングスのモルティングを説明する動画をラガヴーリンYou Tubeサイトが公開していたので今日はそれを紹介します。
言葉が分からなくても映像を見ることである程度はどうやって大麦をモルトにするのかが分かるので、興味のある方はご覧になってみてください。
 

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