あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「季の美」のセミナー

barvirgo2017-02-24

に先日行ってまいりました。
昨年10月にリリースされた京都プレミアムジン「季の美」、ある程度概要は伺っていましたが、もう少し詳しく分かればと思いセミナーに参加させて頂いたのです。
なのでそこで伺った事を少しここでも紹介させて頂きます。
先ず「季の美」、簡単な構成比で言えばベースのスピリッツが45%、ブレンドの水が55%、そしてボタニカル(草根木皮)由来のフレーバーが1%未満とごく僅かで出来ているそうです。
ウイスキーもそうですが、蒸留酒って本当に僅かな香味成分の違いで凄く味わいに違いが出て面白いなと思います。
もちろんベースのスピリッツであり水もとても大事ですけどね。
そんな「季の美」、11種類のボタニカルが使われているそうです。
それを6つに分けてマセレーション(浸漬抽出)・蒸溜し、それをブレンドし伏見の水でアルコール度数を調整、そして1週間ほど味を馴染ませて完成だそうです。
それで、ベースに使われているボタニカルがジュニパーベリーにオリスと檜、そしてシトラスがレモンに柚子、ティー玉露でスパイスは生姜、それにフルーティ&フローラルに笹の葉と赤紫蘇、それとはーバルが山椒だそうです。
因みに今回のセミナーではブレンドされる前の6つのハーブスピリッツも試飲させて頂いたのですが、これらはそれぞれの特徴がとてもはっきり出ていて完成した「季の美」を飲んだ時改めてなるほどと感心させられるものでした。
まあこれらをバランスよく合わせるのも本当に凄いと思いますしね。
そして使われるボタニカルは最終的に11種類に絞ったそうですが、当初は30種類以上も使った造ってみたりもしていたそうです。

しかし数が多ければ良いというものでもないようです。
数が多いと互いが消しあってしまうんでしょうね。
それとボタニカルの使い方も今までのジン造りの製法で聞いていたのと違う製法を取り入れられていました。
通常今までのジン造りであれば、ボタニカルの殆どは乾燥させたものを使っているのですが、「季の美」では乾燥させないでフレッシュな状態の物を使っているそうです。
しかも旬を大事にしたいということで、レモンや柚子など収穫後直ぐに果皮を剥き真空冷凍保存をしているそうです。
などなど・・・、他にも聞いてきた事はあるんですが、また長くなってしまうのでもっと知りたいという方は、あるじの店にでも来て頂けるとあるじの覚えてきた事はお話させて頂きます。
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