あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アイリッシュ、2週続けての

barvirgo2017-08-30

ウイスキー蒸溜所オープン!
先週の土曜日(26日)にアイルランドの首都ダブリンにPearse Lyons Distillery(ピアス・ライオンズ蒸溜所)がオープンしたと思ったら、今週土曜(9/2)にはダブリンの北に約50キロ、County Meath(ミース郡)に在るSlane Castle(スレーン・カッスル)の敷地内にその名もSlane Distillery(スレーン蒸溜所)がオープンします。
まあ今続々と蒸溜所建設が進むアイルランドなのでこれからも新しい蒸溜所オープンのニュースは多々入ってくるとは思うのですが、2週連続オープンはちょっと珍しいのではないかと思います。
因みにこのスレーン蒸溜所、最初にこの蒸溜所を城の城主様が造ると聞いたのが2013年、当時は2015年完成予定2018年には最初のウイスキーをリリースするとしていたんですが、やはり蒸溜所建設、お金が掛かるんでしょうね。
その後暫くは話を聞く事がなくなり2年後の2015年にアメリカのブラウンフォーマン社が出資して、ようやく今週末のオープンに漕ぎ着けたようです。
まあここ数年ウイスキーで最も売上げが伸びているのがアイリッシュウイスキーですし、スレーンウイスキー(現在は他の蒸溜所の原酒を使用)を扱うお店がアメリカでも1万店以上あるそうなので、ブラウンフォーマンとしても出資するだけの価値があると踏んだんでしょうね。
まあ何はともあれ気にはなっていた新しい蒸溜所がオープンするというのは嬉しいです。
そしてこのスレーン蒸溜所、ポットスティルは3基導入しコラムスティルを6基導入したそうです。
どちらの蒸溜器(機)も大きさが分からないので何ともいえませんが、アイリッシュらしいアイリッシュピュアポットとグレーンも仕込むようなので、ブレンデッドをメインに造る蒸溜所なのかもしれませんね。
またホームページのトップでもtriple casked と謳っているので、この3タイプの樽種(ヴァージンアメリカンオーク樽、シーズンドテネシーウイスキー樽、オロロソシェリー樽)を使用するのを特長にしたウイスキー造りをしてくるのかもしれません。
とにかく色んなウイスキーが楽しめるようになる、あるじ的にはとても嬉しいニュースですし、今年は訪れることが出来ませんが、ちょっと訪れてみたい蒸溜所がまた誕生したなとも思いました。
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