あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Torabhaig Distillery(トラベイグ蒸溜所)

barvirgo2017-01-06

が昨年末にオープンしました。
Torabhaig Distilleryは実際にトラベイグ蒸溜所と読む(呼ぶ)のかはまだ分かりませんが、この「小言」でも3回ほど取り上げた、スコットランドのスカイ島に約200年ぶりに誕生した、タリスカー蒸溜所に次ぐ2つ目のモルトウイスキー蒸溜所になります。
当初の予定よりはだいぶ遅れてのオープンですが、無事生産を始めたというのは嬉しいニュースだと思いました。
そして今は出来ていないのですが、今年7月にはカフェやショップを併設したヴィジターセンターもオープンするそうなのでタリスカー蒸溜所だけだと行くのにちょっと迷うスカイ島へも2つの蒸溜所が見学出来て、訪れようという気も増すもんです。
で、そんなトラベイグ蒸溜所、どんな蒸溜所なのかちょっと公表されたデータを少しばかり紹介します。
先ず造るタイプはピーテッドモルトを使用したウイスキーで、フェノール値が50ppmだそうです。
ミディアムピートと実は書いてあるのですが、50ppmもあったらとてもミディアムって感じじゃありませんよね。
そしてモルトシンプソンズ社でモルティングしてもらった物だそうです。
ウォッシュバック(醗酵槽)はダグラスファーで、8,000リットルが8槽だそうです。
因みに醗酵時間は約90時間、酵母ドライイーストだそうです。
そしてポットスティルは初溜(8,000リットル)・再溜(5,000リットル)1基ずつで、ともにバルジ型でネックの下が丸くなったタイプを使っているそうです。
で、蒸溜方法はスチーム、冷却方法がシェル&チューブのコンデンサーとなっているそうです。
それで取り出されるニューメークスピリッツのアルコール度数が72%で、樽に詰めるアルコール度数が64%だそうです。
とりあえず公表されたデータはこんなところで、もう少し知りたい事もありますが、そこは実際に訪れて目で見て聞いてみるのが良いのかな、とも思いました。
まっそんな訳でこれからまた1つ楽しみな蒸溜所が出来、嬉しいあるじなのでした。
にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村