あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ブレットバーボン」

barvirgo2008-02-13

昨日は六本木で行われた「ブレットバーボン」のセミナーに行って来ました。
トム・ブレット社長に、ブレット家の歴史、「ブレットバーボン」の由来やレシピのこだわり等をお伺いし、且つ他のバーボンとの比較テースティング及び「ブレットバーボン」を使ってのカクテル試飲等が行われました。
比較テースティングは、「ジャックダニエル」や「ワイルドターキー」「ウッドフォードリザーブ」「ノブ・クリーク」「メーカーズマーク」等と交互に飲み比べが出来たりして、味わいの違いを確認出来たので良かったのですが、マッシュビル(とうもろこし、ライ麦、大麦麦芽)の混合比率が68:28:4で、糖化させる為の酵素がこれでは麦芽の比率が低く、糖化出来ない筈なのに、幾つもの原酒を持っているから、幾つかの原酒と ミングリング(混合)すれば上記の比率で出来るという、説明になっているようで 説明になっていない話しをされ、その後幾つか質問すると、自分は「ブレットバーボン」を創業しただけで、マスターディスティラーじゃないから、と言われてしまったのはちょっと残念でした。
それだったら、68:28:4の比率に拘ったので、糖化には酵素剤を使っていると 言ってくれた方が良かったかなぁ、と思いましたね。
まっ!それでも、他のバーボンメーカーと違い、ハイワイン*1はヘッドとテールを カットし、ハート(ミドルカット、約70%)の部分だけを樽詰めしているなど、今まで知らない話も聞けたので、参加した甲斐はあったな、と思いました。

*1:コラム式蒸留器(ビアスチル)で蒸留した後ダブラー(メーカーによってはザンバー)で精留されたばかりの蒸留液