あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

  ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所−5−

barvirgo2011-12-23

貯蔵庫の見学も終え、通常であればこの後直ぐにテイスティングをさせて貰うところなのでしょうが、自分達は樽の加工場とフロアモルティングをする為の建物を見させていただきました。
秩父蒸溜所では樽の修理やリチャー(樽内部の焼き直し)は自分のところで行なっているそうです。
そして、来年からはフロアモルティング(発芽前の大麦を浸漬したものをフロアに広げ澱粉質が貯まるよう発芽させる作業)を始めるそうです。
因みにモルティングに関しては、やりながら調整していくそうですが、基本2日間の浸漬で、その間8時間おきにウェット、ドライ、を繰り返し、その後フロアに浸漬した大麦を広げ4〜5日間発芽を促し、それから乾燥させるそうです。
また乾燥は当面温風乾燥機を使うそうですが、ある程度大麦の収穫が見込めるようになったらキルンを使った乾燥に移行させる予定だそうです。

   上:樽の加工場     下:フロアモルティング用の建物内
一応これで蒸留所見学としては終了で、この後樽詰め前のニュースピリッツ(63.5%)と10月に発売された「秩父・ザ・ファースト」を解説してもらいながらテイスティングし、その他にもテーブルに置いてあった幾つものイチローモルトを飲ませて頂いたのですが、なんとこの後わざわざ準備をして樽をリチャーするところも見せてくれたのです。

で、リチャーの様子をご一緒してくれたお客様が動画で撮ってくれたので、その 動画を貼りますので是非ご覧下さい。
 
秩父蒸留所でリチャーすると事を見られるとは思っていなかったので、とても嬉しかったし、ありがたかったです。 「肥土さん、本当にありがとうございました。」
まっ!こうしてその後もたくさんのウイスキーを飲ませて頂き秩父蒸留所の見学を終えました。
そして、本当はもっと書いて紹介しなくてはと思う事もあるのですが、文章が下手な事もあり長くなってしまうので、これで今回の秩父蒸留所見学の話は終了とします。
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