あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Waterford Distillery(ウォーターフォード蒸溜所)

barvirgo2014-12-03

数日前に前ブルックラディ蒸溜所のオーナー、マーク・レイニヤー氏がツイッターで蒸溜所を買ったと書き込んだことで、あるじ含め一部のウイスキー好きは何処の蒸溜所を買ったのか?など、ちょっとした話題になっていたのですが、昨日何処の蒸溜所を買ったのかが発表されました。
ブルックラディのオーナーをしていたのでスコットランドの何処か蒸留所を買ったのかと思っていたら、なんと!アイルランドで、しかも蒸溜所に改築はするのですが、実際にはギネスの醸造所を買っていたのです。
これは「ギネス」ブランドを所有するディアジオ社が、ギネスの生産をアイルランドの首都ダブリンのセント・ジェームスゲート醸造所に集約した為、昨年閉鎖になった醸造所があったので、それをマーク・レイニヤー氏がスポンサーを集め買ったのだそうです。
なので買ったのはウォーターフォード醸造所といったそうですが、これからそこはウォーターフォード蒸溜所となるそうです。
しかしマーク・レイニヤー氏、チャレンジャーですよね。
因みに蒸溜所として稼動するのは2016年の1月を予定しているそうで、蒸溜所にはポットスティル2基とコラムスティル(連続式蒸溜機)を1機設置し、それでウイスキーの原酒を蒸溜するそうです。
そしてマーク氏の拘りなのか、ウイスキーは色んなタイプを造るそうなんですが、お金の為といえどもウイスキー以外のホワイトスピリッツを造る事はしないそうです。
ホワイトスピリッツは製造して比較的早く売る事が出来るので、新しく出来る蒸溜所の多くはホワイトスピリッツ(主にジン)で収益を確保し、そしてウイスキーが造れる環境を整えるのに、それをしないというのは良いのか悪いのか・・・、ウイスキーが売れるようになるまで何事も無いのを祈るのみです。
本当にチャレンジャーだ!
と、そんな訳であるじが一番大好きなブルックラディ蒸溜所の前オーナー氏も参入したアイリッシュウイスキー業界、蒸溜所も結構増え、近い将来本当にその現場を見学に訪れなければいけないなと強く思いました。

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