あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 気に入った店ばかり

barvirgo2018-03-14

無くなってしまうそうです。
先日お見えになられたお客様が「どうでもいい店は無くならないのに良い店だなあと気に入った店は無くなっちゃうんだよね〜・・・」とあるじの店の事を心配されつつ仰っていました。
まああるじの店が良い店かどうかは措いといて良い店なのに無くなる、っていうのをそのお客様ともちょっとお話したので考察してみました。
先ず皆さんが良い店だと思われる(飲食)店、その多くはオーナーシェフやオーナーバーテンダーが営んでいる個人店なのではないでしょうか?
もちろんチェーン店で良い店もあるでしょう、しかし皆さんが良いな〜と思われる店の多くはどこにでもあるよりここにしかないって店を選ばれるようで、必然的に個人店が多くなっている気がします。
しかも個人店は自ら営んでいるので拘りを出しやすく、サービスのブレも少ないので常にサービスが一定で、良いサービスの店は本当に居心地も良いと思うのです。
チェーン店だとオーナーが全て見ることが出来なくなり、優秀なスタッフを使っているつもりでもどこか違うサービスをしてしまうなんて事もあり、お客様も同じオーナーの店なのにと思うでしょうからね。
そんなこともおそらくお客様は肌で感じ、チェーン店より個人店の方を好まれる傾向にあるんじゃないかと思われます。
しかし個人店、あるじの店もそうですがそんなに体力がありません。
皆さんが足を運んでくれないとやっていけないのです。
チェーン店であれば1つの店舗が駄目でも他でカバーしたり出来ますが、個人の場合その店しかないのでお客様が見えなければすぐに苦しくなってしまうのです。
そして先日のお客様が仰った良い店ばかり無くなる、そのお客様も仰っていましたが他の人間に荒らされたくないので殆ど人には紹介しないそうです。
うちのお客様に多いです。
自分が来た時には入れないと嫌とか会社の人間には会いたくないとか、それで何時も1人でお見えになられるお客様は・・・
それはそれで結構ですし、そういうふうに大事に思ってくれるのは有り難く感謝しております。
但し、そう仰っては頂けるのですがお見えいただく頻度は徐々に減ってしまいます。
これも色々状況があるので仕方ないと思っています。
それと良い店ばかり無くなると感じていても多くの皆さんは良い店が潰れるわけはないと、良い店でも無くなるんだという事を考えてもいません。
曰く「良い店だったのに何故?」
良い店は潰れるわけないのだから今行かなくても今度でいいかな、とこれも頭で考えているわけではなく潜在的になんとなくそう思っていらっしゃるのではないかと思うのです。
そして気づくと良い店が無くなっている、気づくというのもおそらくポイントで普段から利用していれば無くなるにしても無くなっている(過去形)ではなく無くなる(進行形)となるんじゃないかと思うわけです。
先にも書きましたが個人店はチェーン店ほど体力がありません。
当然1人2人のお客様が見えなくなるだけでも実は凄く大きいです。
それはチェーン店のように色んな場所で営業出来ませんし、他の店でカバーされる事もありません、その決まった場所で日々の売上げのみで営んでいるのでお客様の絶対数にも限りがあり、そのお客様が1人減ったらそれは当然大打撃なのです。
良い店と言われながら、その店のお客様は人には教えたくないと考え足を運ぶが回数が何時の間にか減る、減った分のお客様を増やしたいとおそらくどこの店も考えてはいるんでしょうが、そう簡単に増やせるものではありません。
まあお金を掛ければ出来る宣伝もありますが、個人店では掛けられるお金にも限りがありますしね。
なので結局のところ皆さんが良い店で続いて欲しいと思うのであれば、足繁くとはいいませんがせめてコンスタントに足を運んであげてやってください。
またどんな人でもとも言いませんから友人の1人や2人はその店に連れて行ってあげてください。
良い店だから潰れないなんて事は最初に書いたお客様の言葉「どうでもいい店は無くならないのに良い店だなあと気に入った店は無くなっちゃうんだよね〜・・・」だそうなので、
という訳で、良い店かどうかは分かりませんが宜しければBAR Virgoにも皆さん足を運んでやってください。
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