あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スコットランド蒸溜所ツアー 2019 秋 ~17~

f:id:barvirgo:20191122153427j:plain:right:w380グレングラント蒸溜所
見学!

11月22日(金)午後3時過ぎ、グレンファークラス蒸溜所を出てグレングラント蒸溜所に向かいます。
予約の時間に間に合うか心配しましたが同じスペイサイド内、無事予約時間に遅れることなく到着する事が出来ました。
そしてこの日最後の蒸溜所、グレングラント蒸溜所の見学がスタートしました。
グレングラント蒸溜所のツアーは冬季(11月~3月)で午後3時30分が最後、種類はなく7.5ポンドのツアーのみです。
どのツアーにしようか?などと迷わなくてすみます。
見学の最初は蒸溜所の前で簡単に蒸溜所の歴史を伺います。
そして蒸溜所内へ、ガイドしてくれたのはちゃっきちゃっきの江戸っ子じゃないですが、テキパキちゃっちゃ系のお姉さん、あなた達蒸溜所を見学するのは初めてじゃないんでしょう的なところから始まりさっさと次に次にと向かいます。
グレンファークラスが少しのんびりだったので、あるじ最初少しついていけませんでした。
という訳で気がついた時にはミリングの説明終了、分かったのは使っているモルトはノンピートだって事、そしてマッシングはお湯の投入が4回で、1回目が64度、2回目が70度、3回目が80度、そして4回目が90度だそうです。
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そしてファーメンテーションへ、ウォッシュバックの材質はオレゴンパイン、数は10槽、発酵時間は48時間と仰っていたので2日間でウォッシュのアルコール度数は約8%になるそうです。
グレンファークラスが104時間で約9%なので、発酵時間が長ければアルコール度数が上がるというものではないことが分かります。
f:id:barvirgo:20191122155003j:plainそして蒸溜、グレングラントは初溜・再溜4基ずつ、蒸溜方法はスチーム蒸溜で初溜釜も再溜釜もちょっと変わった形をしていますがポイントは何といってもピューリファイヤー(精溜器)、写真の上部に見える小さいタンクのような物、ここで冷却されたものの一部が写真右下に見える細い管を通って再びポットスティルに戻され、そして繰り返し蒸溜される事でグレングラントの特徴であるフルーティさが生まれるそうです。
また最初の蒸溜で約8%だったアルコールは24~25%になり、2回目の蒸溜で約69%になるそうです。
そしてそれを63.5%に加水して樽詰めするそうです。
f:id:barvirgo:20191122160016j:plainという話を伺うのに確か30分も掛かっていません。
で最後ウェアハウスにいって使っている樽などの話を伺い、エンジェルズシェアもよく伺う2%で、ウェアハウスは18棟あるなども伺い、気がつけばあっという間にヴィジターセンターに戻ってテイスティングに突入というツアーだったのです。

~続く~