あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アイラ島9つ目の蒸溜所

barvirgo2013-11-22

約2ヶ月前、9/15の「小言」で書いた、アイラ島に新しい蒸溜所が誕生するという話の続報というか、最新情報です。
9月に「小言」で書いた時は、正式な発表だった訳ではなく、ウイスキーライターのドミニク・ロスクロウ氏がリークした情報だったので、新しい蒸溜所の計画はあるのだろうなと思ってはいましたが、今までも計画だけで終わってしまった蒸溜所話は幾つもあったので、ちゃんとした発表を待ってたところ、昨日のTHE SCOTSMANに、今回新しい蒸溜所を建てるオーナーが正式に蒸溜所建設許可を求める申請したニュースが掲載されました。
蒸溜所建設の申請をしたのは、フランス人のJean Donnay(ジャン・ドネイ)氏、Celtic Whisky Company(ケルティックウイスキー・カンパニー)のオーナーで、フランスのブルターニュ地方にGlann ar Mor Distillery(グラン・ア・モー蒸溜所)を建て、2005年からウイスキー造りを行なっていらっしゃる方です。
蒸溜所の建設予定地は、前回の情報通りGartbreak Farm(ガートブレーク・ファーム)、あるじも実際にアイラ島の地図で確認しましたが、ボウモアの街にかなり近い場所に出来るようです。
規模はキルホーマン蒸溜所より小さい規模だといっているので、かなり小さな蒸溜所になると思われます。
そして、2015年の春操業開始を考えているそうです。
またオーナーのドネイ氏は、ピーティなモルトウイスキーを年間で55,000リッター生産したいと考えているそうです。
それにしてもこのオーナーのドネイ氏、フランスでもウイスキーを造っていながら相当にスコッチというかアイラモルトが好きなのか、記事の中のインタヴューでもアイラ島ウイスキーを造るには最高の場所だとか、蒸溜所を建てるにはガートブレーク以上の場所はないとか言っていますし、スコッチは偉大なクラシック音楽だ。などとも言っているんですよね。
まっ、だからこそアイラ島に蒸溜所を建設する為の許可を求める申請を行なったんでしょうが・・・
ただ、若干アイラ島の方達からするとちゃんと蒸溜所が建てられるのか?不安視しているところもあるようなので、島の方達としっかりコミュニケーションをとって、島の人にもウイスキーラヴァーにも愛される蒸溜所を建てて欲しいと思います。

にほんブログ村