あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

スコットランド蒸溜所ツアー 2019 秋 ~5~

f:id:barvirgo:20191121123929j:plain:right:w380グレンギリー蒸溜所見学!
11/21(木)のお昼をちょうど回った頃、今回のツアー最初の蒸溜所グレンギリーの見学がスタートしました。
蒸溜所の向かいにあるヴィジターセンターを出て最初に向かったのは蒸溜所の隣の建物、今は行なわれていないフロアモルティングを行なっていたモルティングハウスで先ずはグレンギリー蒸溜所の歴史を伺います。

f:id:barvirgo:20191121121804j:plain:left:w250因みに写真はモルティングハウスの2階にあるモルトバーンですが、現在使われていないと思うとちょっともったいなく感じました。
そして説明ですが、あるじ英語が得意なわけではないので拾えるところだけ拾っていきます。
というわけで蒸溜所の創業は1797年、だけど1780年代から操業をしていたらしいです。
また最近では1995年に生産がストップし、サントリーのもと1997年にリオープンしたなんて話も伺います。
そういえばグレンギリー蒸溜所はサントリーボウモアを買収した時に一緒に傘下に収まった蒸溜所でしたものね。
それから蒸溜所に移動し、これも現在は使われていませんがキルン(乾燥塔)でキルニングしていた時の話を聞いたリピートを燃やす窯の内部に入れてもらったりしました。
正直スコットランドに着いてまだ3時間ほど、頭がついて回らず記憶が定かではないのですが、キルニングしていた当時は時間にして5~10時間でフェノール値は5ppm程度だったようです。
それと使用する大麦は今も全て蒸溜所が在るアバディーンシャー産の物だそうです。
f:id:barvirgo:20191121122428j:plain:left:w250でプロダクトの説明に、先ずはミリング(粉砕)、グレンギリーもやはりポーティアスのモルトミルを使ってました。
グリスト(粉砕麦芽)の比率に関してはあるじメモをとっていないのでおそらく一般的な2:7:1(ハスク・グリッツ・フラワー)の筈です。
そしてマッシング(糖化)、かなり大きなマッシュタンでお湯は3回投入、まあ3回普通だな~とこの時は思っていましたが今回のツアーでは思いのほか4回投入する蒸溜所が多かったので、3回が当たり前と思ってはいけないなと改めてツアー終了後に思いました。
3回投入する4回投入する、それぞれにやっぱり考えてお湯も投入しているんだと分かりました。
という事でグレンギリーでは1回目のお湯の温度が63°、2回目が90°、3回目が95°と 2回目がかなり高いのが特徴的だなと感じました。
そしてファーメンテーション(醗酵)、ウォッシュバック(醗酵槽)はステンレス製で8槽、醗酵時間は約48時間、使用する酵母ドライイースト、それで得られるウォッシュ(もろみ)のアルコール度数は約8%だそうです。
それから蒸溜、スティルハウスには3基のポットスティル(トップの写真)が在りウォッシュスティル1基にスピリットスティル2基、ただ現在はスピリットスティル1基は使っておらず1基ずつの1セットで蒸溜をしていると言っていました。
またここからも記憶が定かでないので申し訳ないのですが、グレンギリーの味わいの特徴はポットスティルの形と写真では分かりづらいのですが長いラインアームにあるなんて話をされていた気がします。
なので詳しく知りたい方は是非グレンギリー蒸流所を訪れてほしいな~なんて思います。
f:id:barvirgo:20191121124927j:plain:left:w390そして蒸溜所を出てウェアハウス(貯蔵庫)へ、
ここで使用している樽の種類であったり色々と聞いたはずなんですが・・・
あるじも歳ですかね。
殆どメモを取っていないのです。
皆さんにお伝え出来ずすみません。
で最後はヴィジターセンターに戻りショートビデオを見せてもらってテイスティング、まあ最初の見学としては良かったかなと思い、以前は有ったというハンドフィルのボトルもないのと、まだ1軒目の蒸溜所という事もあって買い物もそこそこにグレンギリー蒸溜所を出ました。