あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「グレンモーレンジ アスター」

barvirgo2008-06-02

先週の火曜日に       「グレンモーレンジ」のセミナーに行って来ました。
今年の7月に発売される予定の新商品「アスター」のプレゼンを兼ねたセミナーでしたが、「グレンモーレンジ」のこだわりに触れて、とても良い勉強になりました。
そこで簡単に新商品の「アスター」と「モーレンジ」について書きたいと思います。


まず「アスター」ですが、アスター(ASTAR)はゲール語で「旅」を意味するそうです。



セミナーではここで一旦蒸留所の写真や仕込み水に使うターロギーの泉の写真、ネックの高いポットスティルの写真などが紹介され、その後「モーレンジ」がこだわる樽への説明となりました。









モーレンジ社では樽を買うだけではなく、自社でも造っているそうです。
アメリカはミズーリ州オザック山で木材を選び、2年間自然乾燥させたものをジャックダニエル社に貸し出し、4年ほど使用して貰ってから回収し使うそうです。
また、樽をチャー(焙焼)する時間も、通常2分間行うところを20秒と短いそうです。但し、これはチャーする前に軽くトーストするからだそうです。
というのも、チャーする前にトーストする事で、樽の成分が出やすくなるからなのだそうです。
で、「アスター」は、こうしてこだわった樽で10年以上熟成した物を100プルーフ(57.1%)のノンチルでボトリングしたものだそうです。
まっ、以前「アーティザンカスク」という商品があったのですが、それが約9年物 だったのを、今回はもう少し熟成した10年で出したということのようですね。
実際に日本に入ってくるのは7月末頃らしいので、「モーレンジ」好きの方は楽しみにお待ち下さい。
本当に「モーレンジ」らしい「モーレンジ」だと思います。